BASIの10の原則
Balance(バランス)
身体と心のバランス ”身体か心か” ではなく、”身体も心も”である
身体と心のバランスとは、筋肉の動き全てを意識的にコントロールすること、身体のメカニズムについて完全に理解すること、活動中や休息中、あるいは睡眠中の身体の動きに、均衡の法則と重力の法則がどのように働いているかをよく理解することである。
身体と心はどちらかが上ではない。本来の健康と満足のいく幸せな生活を楽しみながら、出来るだけ長く生きるためには、双方の調和=バランスが必要なのである。
Concentration(集中)
気づきと動きの間にある、目的に対して集中する
指示からはずれることなく、忠実に、意識して従うこと、そして身体を動かしながらそのエクササイズの目的に集中すること。
自分が思うような結果を出すためには、これが極めて重要である。この原理を忘れてしまうと、コントロロジーを行う意味はなくなる
Center(中心)
身体の中心を貫く背骨
人間の背骨は、身体の真ん中を貫いて伸び、誕生から成人に達するまでに科学的、段階的、そして自然に発達し、人間という”家”における”棟木”として本来の姿(まっすぐ)に成長する。
本当の年齢は生きている長さや自分がどう感じていると思うかではなく、むしろじつは生涯を通じて脊柱の自然な柔軟性の過程で決まるのだと証明する。
たとえ30歳であっても脊柱が曲がらないほど硬かったら、その人は若くない。 60歳でも非常に柔軟であれば、その人は若いのである。
CONTROLOGY(コントロロジー)-Pilates Method--
※コントロロジー ピラティス氏はピラティスの事をこう呼んでいた
10の原則の3番目が”バランス”です。
ここでいうバランスとは、ピラティスは心と身体のバランスを整える効果があるということですね。実際にコロナ渦になって気分が沈んでいましたが、ピラティスに出会ってピラティスを頑張っているうちに、気持ちに変化があったという方がおられました。まさにピラティスは”心と身体”ですね。
10の原則の4番目が”集中”です。
ピラティスエクササイズの動きに集中して行いましょう。そのままの意味でした。
10の原則の5番目が”中心”です。
人の身体の中心という意味で背骨。背骨が健康で柔軟な方が本当の意味で若いという事です。
背骨といえば椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症などの病気がありますが、年齢を重ねると背骨も変化して行き、レントゲンを撮ってみると20歳の30%、50歳の60%、80歳の84%の方が腰椎ヘルニアの膨留(膨らみがある状態)があると言われています。
実際に痛みが無くとも椎間板の変形は避けられないようですが、予防として、痛みが出てしまわないうちに、背骨を柔らかく動かし、維持していくことが若さの秘訣だということです。
ピラティスでは背骨の流動性を高めるエクササイズが多くあるのも納得ですね。